2021年2月10日水曜日

【日本の航空宇宙産業を取り巻く環境:その1 民間旅客機の需要】[Environment surrounding Japan's aerospace industry: Part 1 Demand for commercial airliners]

 <まだまだ需要はたくさんある!>

 コロナ前、2019年のBoeing社の受注状況は、全体で約6,000機、B737だけで、約5,000機のバックオダーがありました。B737は月産が52機でしたので、今後受注を受けないでつくり続けるだけで8年かかる計算になります。Airbus社の受注状況は、全体で約8,200機、A320シリーズは約7,000機のバックオーダーがありました。A320シリーズは月産55機でしたので、これも10年以上かかる計算になります。
 この大きな需要に向けて、世界中でサプライチェーンに入りたい波が起こっており、日本の中小企業も何とか、これらの恩恵にあやかれないかと世界の展示会に出展していた訳です。
 さて、2020年両社はコロナの影響についてですが、
Boeing社は2020年7月29日Dave Callhoun社長が発表しました。キャンセルがあるものの受注残は4,500機とのことです。
Airbus社も2020年7月30日受注残7,670機
 IATAは2019年と同等レベルに回復するのは2024年頃になると予想してますが、また需要は回復し、超過密生産が求められる時が来ます。
 
次回に続く・・・・・・・・・・・・・

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