2021年2月28日日曜日

米国ビジネス航空協会(NBAA)がFAAとの協議を公開!The National Business Aviation Association (NBAA) talks with the FAA!

 <NBAAとFAAの協議>

 全米ビジネス航空協会(NBAA)は、業界に影響を与える法的な優先事項と規制イニシアチブに関する行政当局との協会の継続的な関与を示すため、連邦航空局(FAA)の管理者であるスティーブディクソンとのWEBミーティングを公開します。 2021年3月3日(水)午後1時(EST(東部基準時) 写真はNBAA Mr. Ed Bolen会長

<協議のテーマ>

 ビジネス航空内での安全管理システム(SMS)の採用の拡大、NextGen航空交通管制ネットワークに向けたFAAの継続的な取り組み、超音速飛行や高度な航空モビリティ(AAM)などの分野における持続可能性の向上と継続的なイノベーションへの業界の動きが論議されます。

詳しくはこちらへ

2021年2月27日土曜日

経済産業省の取組み紹介!Introducing the policy of the Ministry of Economy, Trade and Industry!

  経済産業省は、航空宇宙産業の関連企業が継続的に高い付加価値を創出し、国際競争力の維持・向上を図るため、機体・エンジン・装備品分野の大手重工等を支える主要サプライヤー企業群の支援やビジネスマッチング事業の実施のほか、航空宇宙産業全体の競争力強化に資する支援環境の整備を推進しています。詳しくはこちらへ・・・・




2021年2月23日火曜日

愛知県の2021年度 研究開発補助金!2021FY R&D subsidy in Aichi Prefecture !

 次世代自動車や航空宇宙、ロボットなど、今後の成長が見込まれる分野において、企業等が行う研究開発等を支援する「新あいち創造研究開発補助金」について、20213月22日(月曜日)から公募を開始します。


2021年2月22日月曜日

エアバス社2020年業績を発表!
Airbus announces 2020 results!

 566機を出荷、売上高民間事業29%減、防衛事業4%増、赤字により関係機関からの増資を受けバランスしているようですが、厳しい状況のようですね。

https://www.airbus.com/newsroom/press-releases/en/2021/02/airbus-reports-full-year-2020-results.html

2021年2月21日日曜日

【日本の航空宇宙産業の実態:その4 品質保証制度】Japan's aerospace industry: Part 4 Quality assurance system

<JIS Q 9100>

 航空機関連部品の製造に携わるためには、航空機やエンジンの大手製造企業がAS9100/EN9100の認証があることを条件とする場合が多くなっています。これは航空機に関する当局の法規制が年々厳しくなっており、部品のトレーサビリティーや企業に対するマネジメントが必要となることが大きな理由として挙げられます。下請け企業を管理する場合、品質保証の内容がキーとなります。その時に共通化するものとしてAS9100/EN9100があります。日本ではJIS Q 9100となります。

<日本の窓口JAQG>

 


 航空宇宙品質センター(JAQG: Japanese Aerospace Quality Group)は、日本の航空宇宙防衛関連企業がIAQG活動に参画するとともに品質に関する国際統一規格の制定や品質マネジメントシステム認証制度の確立などの活動を通じて、品質改善・向上とコスト削減を図ることを目的として、2001年SJAC内に設置した組織です。


次回に続く・・・・・・・・・・・・・・・・・


2021年2月18日木曜日

沖縄県航空関連産業クラスター 創設1年を経過!One year has passed Okinawa Prefecture Aviation-related Industry Cluster!

 沖縄県航空関連産業クラスターは2019年10月に設立され、1年を経過しました。これからもMRO産業の活性化を核に、関連企業への広がり、ドローン実証実験に向けた環境整備など、クラスター会議を中心に活発に進められます。


 2021年1月26日には「航空機MROのいまがわかる」と題したWEBセミナーを開催し、全国から大勢の関係者と議論されました。

 沖縄県航空関連産業クラスターに関する情報は以下にアクセス下さい!

https://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kigyoritchi/seibi/mro-kurasuta.html

【日本の航空宇宙産業の実態:その3 地域未来牽引企業】Japan's aerospace industry: Part 3 Regional leader companies for future

  <経済産業省の施策>

 経済産業大臣が、地域経済の中心的な担い手となりうる企業を選定し「地域未来牽引企業」と呼ばれます。

<地域未来牽引企業のメリット>

 ❶ 知名度の向上により、企業のブランド価値向上すると共に、学生採用や取引において優位となる。

  ❷ 地域未来牽引企業向けの重点支援策が受けられる。 また経済産業省の補助金等を中心に、審査時に優遇措置を受けられる。 

 ❸ 課題解決のための相談や情報を受けることができる。また地域未来コンシェルジュによる企業相談や各種情報提供が受けられる。


 <全国に何社あるの?>

 2017年から選定し、現在約4,800社が選定されてます。


次回に続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  

2021年2月17日水曜日

航空機産業サプライチェーン対策関係者協議会が開催されました!All Japan aircraft industry supply chain meeting was held !

  <航空機産業サプライチェーンを支えていく方針>

 協議会は2021年1月15日(金)に開催され、新型コロナウイルス感染症の影響に伴って、航空機産業が大きな影響を受けている中、現在の難局を乗り越え、将来の成長につなげていくため、政府、事業者、地方自治体、関係機関が連携して、中小企業を含め航空機産業のサプライチェーンを支えていく方針が確認されました。

 日本航空宇宙工業会からは、雇用対策、仕事のあっせん、資金繰り支援、デジタル化支援など具体的な提言がなされました。



2021年2月16日火曜日

第33回 航空安全シンポジウムをオンラインにて開催!

日本航空技術協会主催(航空局後援)第33回航空安全シンポジウムがオンラインで参加できます!

●テーマ:航空安全 – 各分野における取り組み
●日 時:2021年3月5日(金曜日) 13:30~16:45
●定 員:200名(予定)
申込みはこちらに・・・・・

雇用調整助成金特例措置の延長について

3月に緊急事態宣言が解除された場合の雇用調整助成金特例措置が決まりました!

●4月末までは現行特例(日額上限15,000円)を維持。●5~6月は原則として日額上限13,500円、助成率上限9/10を措置。

 なお、特に業況が厳しい企業(生産指標(売上等)が前年又は前々年の同期と比べ、最近3か月の月平均値で生産指標が30 %以上減少した全国の事業所)は、日額上限15,000円、助成率上限10/10を維持(中小企業、大企業)

詳しくは、厚生労働省のウェブサイトをご参照ください。

「新たな雇用・訓練パッケージについて」

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000204414_00011.html

https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000737894.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000738190.pdf




2021年2月15日月曜日

航空機産業高度人材育成講座のキックオフイベントの参加者を募集してます!

 あいち・なごやエアロスペースコンソーシアムでは、名古屋大学との共催により「航空機開発グローバルプロジェクトリーダー(GPL)養成講座」を5月に開講します。また、開講に先立ちキックオフイベントを2月27日(土)に開催します。

○日時:2021年2月27日(土)午後1時から午後5時30分まで
○場所:名古屋大学 東山キャンパス IB電子情報館 大講義室
  (新型コロナウイルス感染症の状況に応じて、オンライン配信とする場合があります。)
○主なプログラム (予定)
 ・中部経済産業局 地域経済部 航空宇宙産業課長 淺井敬介氏
  「我が国の航空機産業の現状と今後の展望について」
 ・一般財団法人日本経済研究所(DBJグループ)島裕氏
  「航空機製造ビジネスを取り巻く外部環境と事業戦略に求められるリダンダンシー」
 ・株式会社航想研 代表取締役  三菱総合研究所 客員研究員 奥田章順氏
  「ポスト新型コロナの航空機産業を考えてみる」
 ・エアバス・ジャパン株式会社 サプライヤーデベロップメントマネージャー 坂元剛氏
  「グローバルサプライチェーンマネジメント」
○対象者:航空機関連企業又は航空機分野に参入を予定している企業の従業員
○定員:100人(申込先着順。定員超過の場合はオンライン視聴となります。)
○参加費:無料(オンラインの場合の通信機器代と通信料は参加者負担)
○申込方法:以下のWebサイト内のウェブフォームから、詳細をご覧のうえお申込みください。 GPL講座Webサイト http://www.nuae.nagoya-u.ac.jp/GPL/
○申込期限:2021年2月19日(金)

2021年2月14日日曜日

【日本の航空宇宙産業の実態:その2 日本企業に求められるもの】[ Current Japan's aerospace industry: Part 2 What is required of Japanese companies]

 <Boeing社が求めるもの>

 ボーイング社民間航空機部門プラディープ・フェルナンデス(Managing Director, International Strategy & Business Development)は、2018年11月27日に開催されたJA2018国際航空宇宙展の講演にて、2037年までに機体の納入機数が倍増すると予測、この需要に応えるために日本企業との関係を一層強化する方針を示した上で、サプライヤーに要求される「4C‘s」を紹介しています。

 COST (価格)

 CAPABILITY(技術力)

 CAPACITY(製造規模)

 COMITTMENT(責任)

 サプライヤーとしてレベルを上げていくには、これらに応えられる体制の確立が不可欠と発言しています。

https://newswitch.jp/p/15473

 <Airbus社が求めるもの>

 エアバス社は、Web上で情報を公開するとともに積極的にサプライヤーを選定しています。その中でサプライヤーに求める条件を以下のように記しています。
・エアバス企業の価値観を共有する
・透明性と信頼性がある
・コミットメントの実現に関し、実績がある

・創造的で革新的なデジタルソリューションを提供し、ものごとを先行する企業

次回に続く・・・・・・・・・・・・・・・・・




2021年2月13日土曜日

【日本の航空宇宙産業の実態:その1 民間航空機製造分野】[ Current Japan's aerospace industry: Part 1 Commercial aircraft manufacturing field]

   <B787製造には15社が参画>

 一般財団法人民間航空機開発協会のボーイング787製造分担部によれば、三菱重工業、川崎重工業、SUBARUが構造物の35%の製造分担していることに加え、ジーエスユアサ、関東航空計器、ジャムコ、住友精密工業、多摩川精機、東レ、ナブテスコ、パナソニックアビアニクス、ブリジストン、島津製作所、KYB,日機装の合計15社が製造分担している。

  ボーイング社は300万点に及ぶ部品の製造を全世界に発注しており、数千のサプライヤーと連携している。Airframer社はサプライチェーンリストを公開しており、日本では67の団体や企業が紹介されている。


 <エアバス380製造には15社が参画>

 エアバス社の資料によると、三菱重工業、SUBARU,日本飛行機、ジャムコ、日本製鉄、東レ、帝人、コミー、新明和工業、ミネベアミツミ、日機装、住友精密工業、ブリジストン、横浜ゴム、パナソニックアビオニクスと同じく15社が製造分担しているが、その割合はB787に比べて格段に少ない。
   エアバス社も、世界中に約9,00社のサプライチェーンを持ち、その企業名のリストをWEB上で公開している。日本では61社が紹介されている。

次回に続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2021年2月12日金曜日

【日本の航空宇宙産業を取り巻く環境:その3 航空宇宙工業従業員数】[Environment surrounding Japan's aerospace industry: Part 3 Number of employees in the aerospace industry]

 <日本の従業員3万6千人!>

 各国の従業員数は、米国航空機40.9万人、米国宇宙48.5万人、フランス19万人、イギリス12.3万人、ドイツ11万人、カナダ8.6万人とかなりの違いがあります。理由には軍用機がつくれないことが挙げられますが、ドイツも同様であり、そういう意味ではドイツはエアバスを始めとした民間航空機製造が盛んなことが解ります。

 出典:世界の航空宇宙工業

https://www.sjac.or.jp/common/pdf/sjac_gaiyo/info/sekai_H31.pdf

 <人材育成がキー!>


 航空宇宙産業には、多くの技術が介在し、特殊性があるとも言えます。その特殊性をいかに標準化にするかが人材育成のキーとなります。日本では「感、コツ、経験」といった職人技を見て覚えろといった風習がありましたが、なかなかスキルの伝授が進まず、大量生産には不向きです。

 アジアの需要に沿って、シンガポール、台湾、マレーシア、タイ、ベトナムなど国家レベルの人材育成の取組みが急ピッチに進められています。


次に続く・・・・・・・・・・


 


2021年2月11日木曜日

【日本の航空宇宙産業を取り巻く環境:その2 民間旅客機の生産高】[Environment surrounding Japan's aerospace industry: Part 2 Production of commercial aircrafts]

 <産業のパイは2兆円!>

 日本の航空宇宙産業は、2017年のデータで2兆941億円、そのうち宇宙関係を除く航空機は1兆7,400億円でした。世界では、米国が27兆円、フランスが8兆円、イギリス5兆円、ドイツ5兆円、カナダ3兆円といった産業となっています。この数字をGDPで割ってみると、フランスが2.58と一番高く、日本は最下位の0.39です。日本は武器輸出3原則の規制がありますので、難しい部分はありますが、自動車産業の30兆円レベルと比較すると大きな産業ではありません。

<経済産業省は3兆円にしたい!>
 2010年に経済産業省が描いた産業構造ビジョン2010では、2020年に生産高2兆円としており、概ね達成しましたが、2030年には、これまでの上昇傾向を維持し加えて「次世代環境航空機の世界的な製造拠点」になることで、生産高を3兆円まで引き上げることを大きな目標としています。
https://www.meti.go.jp/committee/summary/0004660/vision2010gist.pdf

次回に続く・・・・・・

2021年2月10日水曜日

【日本の航空宇宙産業を取り巻く環境:その1 民間旅客機の需要】[Environment surrounding Japan's aerospace industry: Part 1 Demand for commercial airliners]

 <まだまだ需要はたくさんある!>

 コロナ前、2019年のBoeing社の受注状況は、全体で約6,000機、B737だけで、約5,000機のバックオダーがありました。B737は月産が52機でしたので、今後受注を受けないでつくり続けるだけで8年かかる計算になります。Airbus社の受注状況は、全体で約8,200機、A320シリーズは約7,000機のバックオーダーがありました。A320シリーズは月産55機でしたので、これも10年以上かかる計算になります。
 この大きな需要に向けて、世界中でサプライチェーンに入りたい波が起こっており、日本の中小企業も何とか、これらの恩恵にあやかれないかと世界の展示会に出展していた訳です。
 さて、2020年両社はコロナの影響についてですが、
Boeing社は2020年7月29日Dave Callhoun社長が発表しました。キャンセルがあるものの受注残は4,500機とのことです。
Airbus社も2020年7月30日受注残7,670機
 IATAは2019年と同等レベルに回復するのは2024年頃になると予想してますが、また需要は回復し、超過密生産が求められる時が来ます。
 
次回に続く・・・・・・・・・・・・・

2021年2月9日火曜日

エアロコーチのWEBサイトをリニューアルしました!The Aero Coach website has been renewed!

 昨日、お世話になっている国内外の団体や企業の方々にメッセージを送りました。今日はそのメッセージに対し、多くの方から激励を頂きました!!

 コロナ感染拡大防止のため、不自由な時期を強いられています。なかなか皆さまとのミーティングや雑談も、ままならない状況にあります。このような状況を打破すべく、皆様にタイムリーかつ有益な情報発信できるよう、WEBサイトを改修致しました。

 どうぞ、ご活用いただきたいと存じます。
 また皆さまからの、忌憚ない、お便り、ご指導をお持ちしております。
 

2021年2月8日月曜日

日本の航空宇宙産業の活性化!Revitalization of Japan's aerospace industry!

 新しくウェブサイトを一新しました。つくるのもたいへんですが、それを維持させるのはもっと大変ですね。

日本の航空宇宙産業を活性化するには、どうするのか?私は㈱SUBARUに勤務している時から、早や10数年、同じテーマに向かっています。

人と人をつなぐ、会社と会社をつなぐ、国と国をつなぐ、それぞれ違う価値観を持ったものが、一致団結するのは容易ではありません。WIN-WINにならないと動かないのではないでしょうか?

美味しい鮨を食べるのに、エキスパートな仲買さん、がいるように、航空宇宙産業にも必要です。私は、航空宇宙産業界にも、上手な仲介役ができるよう人が増えるよう、これまでの経験やノウハウを、次世代の人に伝えていきたいと思います!

2021年2月7日日曜日

「2021年2月27日(土)HONDA JET 藤野社長がWEBで講演 - 栃木TASC講演会 」 "WEB Seminar" Mr. Fujino - President of HONDA JET 27th Feb, 2021

「2021年2月27日(土)HONDA JET 藤野社長がWEBで講演 - 栃木TASC講演会 」 

 この度、栃木航空宇宙懇話会(TASC)並びにとちぎ航空宇宙産業振興協議会の主催による『航空宇宙講演会 in Tochigi 2020開催する事となりました。

 今回は、あのHONDAJETを開発し、ビジネスジェットカテゴリー販売No1で売れ続けている立役者藤野社長のお話が聴けます。WEBセミナーのため、会員以外の方の聴講も可能です。

 申込み希望の方は、以下からどうぞ!