2021年2月11日木曜日

【日本の航空宇宙産業を取り巻く環境:その2 民間旅客機の生産高】[Environment surrounding Japan's aerospace industry: Part 2 Production of commercial aircrafts]

 <産業のパイは2兆円!>

 日本の航空宇宙産業は、2017年のデータで2兆941億円、そのうち宇宙関係を除く航空機は1兆7,400億円でした。世界では、米国が27兆円、フランスが8兆円、イギリス5兆円、ドイツ5兆円、カナダ3兆円といった産業となっています。この数字をGDPで割ってみると、フランスが2.58と一番高く、日本は最下位の0.39です。日本は武器輸出3原則の規制がありますので、難しい部分はありますが、自動車産業の30兆円レベルと比較すると大きな産業ではありません。

<経済産業省は3兆円にしたい!>
 2010年に経済産業省が描いた産業構造ビジョン2010では、2020年に生産高2兆円としており、概ね達成しましたが、2030年には、これまでの上昇傾向を維持し加えて「次世代環境航空機の世界的な製造拠点」になることで、生産高を3兆円まで引き上げることを大きな目標としています。
https://www.meti.go.jp/committee/summary/0004660/vision2010gist.pdf

次回に続く・・・・・・

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